映像で見る占領期の日本

映像資料リスト

以下の表は、占領期にアメリカ陸海空軍、連合国最高司令部通信隊が撮影した記録フィルム（全122時間）（アメリカのNational Archivesに所蔵)をエムティ出版がビデオに採録し、全132巻からなる未公開秘蔵映像『終戦直後・占領下の映像記録』（1998年）として出版したものの一部である。この表は出版社が作成したコンテンツリストをもとに作成したが、誤りと思われる箇所には訂正を施した。〔　〕内がそれである。なお、巻数は刊行されたビデオの巻数を示し、映像番号はビデオの編集者がつけた各巻毎の資料番号である。

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A:日本降伏の状況

巻数	映像番号	解題	撮影年月日	撮影地域	撮影場所	開始時間	収録時間	音声	画質	解説	備考
92	1	伊江島の戦闘	1945.4.17	沖縄県	伊江島	00；00	11min58sec	なし	モノクロ	沖縄戦、伊江島の戦い。105ミリ砲搭載型のM4戦車に弾薬搭載、野砲の砲撃。避難民や無事に再会、抱き合う家族の姿も。同時期の欧州戦線の状況、おびただしいドイツ軍捕虜の姿も合わせて収録
35	1	日本軍降伏使節、伊江島到着	1945.8.19	沖縄県	伊江島、マニラ	00;00	10min50sec	なし	モノクロ	降伏連絡使節の河辺虎四郎参謀次長一行、白塗り・緑十字の一式陸攻で木更津から伊江島に到着、米軍のC54輸送機に乗り換えてマニラに向かうが、使節一行全員帯刀している。大勢の米兵が待ち受ける中、マニラ到着、会場のシティ・ホールに向かう。	マニラ会談
35	2	英軍使節、マニラ到着	1945.8.16-19	フィリピン	マニラ	10;50	7min5sec	なし	モノクロ	日本降伏受け入れのため、｢東南アジア連合軍最高司令部｣と書かれた英軍輸送機でマニラに到着した英軍代表団。続いて19日、日本連絡使節のマニラ到着を収録。	マニラ会談
107	3	日本軍降伏使節、マニラ到着	1945.8.19-20	フィリピン	マニラ	16;00	2min25sec	なし	モノクロ	映像は前後するが、昭和20年8月19日、木更津を発進、伊江島で米軍機に乗り換えて晴天のマニラに到着した河辺虎四郎中将を長とする連絡使節団16名。20日、帰国時のマニラは雨天。	マニラ会談
107	9	日本軍降伏使節、マニラ到着	1945.8.19	フィリピン	マニラ	52;43	6min59sec	あり	モノクロ	107巻3の別アングルからの映像、マニラに到着し市内に向かう河辺中将一行。到着のシーンは、いくつかのアングルでとらえている。	マニラ会談
107	4	治療を受ける日本軍捕虜	1945.8.20	フィリピン	不明	18；25	5min11sec	なし	モノクロ	終戦により米軍に収容されたフィリピンの日本軍将兵、直ちに治療を受ける。歯科治療もうけている様子も収録。
78	1	マッカーサー、中国視察	1945.8.28.-30	中国	上海	00；00	7min32sec	なし	モノクロ	マッカーサー元帥は日本に進駐する直前にマニラのクラーク・フィールド空軍基地から愛機「バターン号」で上海に飛び、日本側の上海終戦事務局と中国の警備部隊の出迎えを受けて上海方面の日本陸・海軍の武装解除の状況を視察した。上海空港には、日本陸・海軍の各種航空機と各種軍用車両が終結しており、空撮も含まれている。
87	6	沖縄のマッカーサー	1945.8.29	沖縄県	嘉手納	35;02	5min55sec	なし	モノクロ	マッカーサー元帥は上海の終戦処理の視察を終り、マニラに帰還する前に厚木進駐の予定の確認と嘉手納航空基地の状況を視察のために立ち寄り、バターン号の前で進駐の総指揮官の第８軍司令官アイゲルバーガー中将、先遣隊指揮官の第11空挺師団長スウィング少将、空輸指揮官の極東航空軍司令官（後の第7空軍）ホィテー少将と会談。
23	8	関東平野沿岸部の空撮	1945.8	関東地方南部上空	相模湾、東京等	33;17	6min28sec	なし	モノクロ	相模湾、三浦半島、東京湾、房総半島と沿岸部をB29から撮影。状況から見て、米軍地上部隊進駐前の偵察、威圧行動の一環である。
113	10	終戦直後の石垣島	1945.8	沖縄県	石垣島	45;44	5min11sec	なし	モノクロ	終戦直後、沖縄一帯の視察に訪れた米第10軍司令官スティルウェル大将。石垣港にはすでに多数の米軍艦船が入港している。まだ完全に整備されていない飛行場からC47輸送機で帰還する軍司令官一行。
86	9	降伏調印式点描	1945.9.2	神奈川県	横浜港	31;37	6min19sec	なし	モノクロ	マッカーサー元帥は降伏調印式のために式場である沖合に停泊する巨大な戦艦ミズーリに駆逐艦ラウンズタウンで接舷して連合軍とともに式典に臨んだ。	降伏調印式
90	8	戦艦ミズーリー艦上	1945.9.2	神奈川県	東京湾	53;31	7min23sec	なし	モノクロ	日本の降伏調印式に当り、パフォーマンスの多いマッカーサー元帥は米国からペリー准将が幕末に通商のために来日した時の旗艦サスケハナに掲げた軍艦旗を本国より取り寄せ、戦艦ミズーリのメイン・マストに掲げた。連合国9カ国の代表が参列の下、日本側は重光外相が政府代表、陸軍参謀総長梅津大将が統帥部代表として降伏文書に調印した。	降伏調印式
121	2	降伏調印式点描	1945.9.2	神奈川県	横浜港	09;25	19min8sec	なし	モノクロ	横浜港に到着した重光葵外相、梅津美次郎参謀総長以下の日本代表団が米国艦艇に乗り込み、式場の戦艦ミズーリに向かう映像から始まる。次いで連合国代表団が横浜ニュー・グランドホテルを出発して横浜港大桟橋から駆逐艦に乗り込み、戦艦ミズーリに向かう。戦艦ミズーリ艦上では痛々しく足をひく重光代表の姿が日本の敗戦を象徴しているようにも思える。それに比べてマッカーサー元帥、ニミッツ元帥以下の連合軍高級将校の笑顔、上空を大編隊で通過するB-29や艦載機が対照的である。調印式そのものの映像は含まれていないが、式典前の映像は貴重である。	降伏調印式
122	3	降伏調印式点描	1945.9.2	神奈川県	横浜港	14;38	11min10sec	なし	モノクロ	日本が公式に降伏する旨を発表する米軍８軍司令官アイケルバーガー中将に続いて、戦艦ミズーリに向かう連合軍代表、日本側代表。第21巻-7や第121巻-2と同じ内容。ここではマッカーサー元帥を戦艦ミズーリに迎えて案内するニミッツ元帥の姿が記録されている。	降伏調印式
129	4	降伏調印式当日の横浜	1945.9.2	神奈川県	横浜市	25;53	4min59sec	なし	モノクロ	主に第21巻-7や第121巻-2の続きやアングルの違いの映像であり、横浜ニュー・グランドホテルから戦艦ミズーリまでを収録。また混雑する桜木町一帯、また橋のたもとで米軍憲兵と日本警察による検問・ボディーチェックも行われ、警戒している模様が収録されている。	降伏調印式
11	7	降伏調印式の前後	1945.9.2	神奈川県	横浜港	24;30	7min46sec	なし	モノクロ	横浜港の大桟橋から駆逐艦に乗艦、式典会場となる沖合いに停泊する戦艦ミズーリーに向うマッカーサー元師一行。降伏調印式そのものの映像はないが、式典が終わり大桟橋に帰るまでが記録されている。
11	8	占領直後の皇居		東京都	皇居前			なし	モノクロ
21	5	降伏調印式当日の横浜点描	1945.9.2	神奈川県	横浜市	31;43	2min10sec	なし	モノクロ	沖合いに停泊している戦艦ミズーリーでは降伏調印式、その頃、市電の乗り換えで混雑する横浜･桜木町。終戦から3週間、式典の警備のためカービンで武装している姿もみられるが、もう丸腰で単独行動している米兵がいるのには驚かされる。
21	6	降伏調印式当日の有楽町界隈	1945.9.2	東京都	有楽町	33;53	2min16sec	なし	モノクロ	有楽町一帯には車はほとんど無く、馬車が走っているのには時世を感じさせられる。上空には降伏式典参加のB29の編隊が旋回している。武装こそしていないが、騎馬の将校に先導された日本軍部隊が行進しており、依然として軍隊組織が維持されている。
21	7	降伏調印に向う高級将校	1945.9.2	神奈川県	横浜市	36;10	1min6sec	なし	モノクロ	高級将校の宿舎となったニュー・グランドホテルから降伏調印式にむかう第6軍司令官クルーガー大将、GHQ情報担当参謀副長ウィロビー少将など米軍高級将校と護衛部隊。
32	3	降伏調印式当日の風景	1945.9.2	神奈川県ほか	横浜市ほか	19;34	9min1sec	なし	モノクロ	横浜グランドホテル前の警備兵交替のシーンに始まり、焼け野原となった横浜市街、路面電車、皇居前の日本軍警備兵、横浜の市街を通る残骸をのせた馬車、戦艦ミズーリー艦上での降伏文書調印式を撮影する多くのカメラマンの姿などが次々と映し出される。
60	5	捕虜収容所、解放	1945.9.2～3	神奈川県	横浜市	13;55	4min9sec	なし	モノクロ	空襲を避けるために屋根に「PW」の標識をつけた横浜の捕虜収容所に星条旗が翻る。菊の紋章を削り取った小銃や、話し合う日米両軍の将校の表情も。また厚木基地での女性の往来も収録
35	3	連合軍捕虜の解放	1945.9.3	鹿児島県	徳之島	17;50	4min50sec	なし	モノクロ	日本軍の捕虜となった米軍搭乗員を収容するため、米軍輸送機が徳之島に向かう。日本側責任者が書類を提出するが、双方に敵意や緊張感はうかがえず、捕虜も健康そうである。徳之島の飛行場には砲爆撃のクレーターが残り、歩いている捕虜たちの後方には米軍連絡機が見える。
18	2	横須賀航空基地の終戦	1945.9.4	神奈川県	横須賀市	00;50	1min58sec	なし	モノクロ	横須賀追浜にあった海軍航空基地の終戦直後の状況。大破した格納庫、零式戦闘機やユングマンの複葉練習機などが散乱している。
111	4	沖縄における降伏	1945.9.4	沖縄県	読谷	4;11	1min8sec	なし	モノクロ	ミドリ十字の標識を付けて終戦後の国内輸送にあたる陸軍100式輸送機の映像。続いて読谷飛行場に着陸した米軍C47輸送機、米兵についで降り立つ日本軍将校4人。時期から見て、残存日本兵に無条件降伏を伝える使節であろう。
60	8	厚木基地の終戦	1945.9.5	神奈川県	厚木基地	33;13	4min14sec	なし	モノクロ	厚木基地の南側や格納庫に集められた日本海軍機。雷電、零戦、彗星、96式陸攻、零式輸送機など、すべてプロペラがはずされており、飛行不能、降伏の意思表示をしている。
115	2	先島諸島〔宮古島〕における降伏	1945.9.6	沖縄県	先島諸島〔宮古島〕	8;45	6min23sec	なし	モノクロ	台湾方面、第10方面残存部隊は、中米第10軍司令官スティルウェル大将に降伏。宮古島かと思われるが、米軍キャンプでの降伏調印式。上空をP51戦闘機、アベンジャー雷撃機の大編隊が通過する。	宮古島における降伏調印式
51	8	長崎の捕虜収容所	1945.9.8	長崎県	長崎市	51;25	2min10sec	なし	モノクロ	屋根に戦争捕虜を示す「ＰＷ」の標識をした長崎の捕虜収容所に米軍到着、捕虜は解放されて入浴、傷病者看護、食事と。
18	11	松島航空基地の終戦	1945.9.12	宮城県	松島	46;23	4min14sec	なし	モノクロ	占領直後の宮城県松島付近の矢本航空基地（現在の航空自衛隊松島基地）の記録。陸軍の飛龍爆撃機、海軍の彗星爆撃機など多くの航空機が映像に収められている。
120	1	能代陸軍基地の終戦	1945.9.16	秋田県	能代	00;00	3min4sec	なし	モノクロ	能代陸軍航空基地に残された日本軍機。陸軍哨戒機「東海」、キ102試作戦闘襲撃機、98式直協機などが良好な状態で列線に並ぶ。特に前の2機種の操縦席まで撮影した映像は、両機ともに生産数が限られているので貴重である。
93	4	宮古島における降伏	1945.9.21	沖縄県	宮古島	28;14	8min24sec	なし	モノクロ	日本軍第28師団、米軍第10軍に降伏、米軍の監視の下、日本兵が弾薬の海中投棄作業に従事。陣地からトラックで海岸に運び、米軍上陸用舟艇に搭載、沖合いに投棄。
129	1	隠匿武器の押収	1945.9.21	東京都	秩父	00;00	7min34sec	なし	モノクロ	東京西部の山間部、秩父での日本軍武装解除。隠匿武器があるということで、米軍と日本警察が協同して捜索、多くの武器・弾薬、爆弾までを押収している模様を記録。降伏に反対、山間部にこもろうとの動きもあり、その一つのケースということであろう。
5	9	徳之島における降伏	1945.9.22	鹿児島県	徳之島	55;00	2min12sec	なし	モノクロ	映像の中では米第10軍に降伏するトカラ島の日本軍となっているが、トカラ列島と混同したと思われ、おそらく正しくは徳之島と思われる。徳之島ならば独立混成第64旅団の降伏となる。
20	1	天皇、マッカーサー訪問	1945.9.27	東京都	米国大使館	00;00	1min12sec	なし	モノクロ	第1回の天皇、マッカーサー会談を終えて米国大使館本館から出る昭和天皇。次いでマッカーサー元帥の大使館から第1生命ビルへの出勤風景も収録されている
35	４	宮古島での日本軍武装解除	1945.9.24-27	沖縄県	宮古島	23；27	8min23sec	なし	モノクロ	日本軍が沖縄に集積した大量の弾薬を米軍に引き渡す。陸軍の戦闘機「隼」「飛燕」やトラック、大量の防毒マスクなどを焼却処分している日本軍将校の姿も記録されている
60	9	鹿屋基地の終戦	1945.9.22	鹿児島県	鹿屋基地	38；00	7min49sec	なし	モノクロ	空爆で破壊され、あるいは接収された夜間戦闘機「月光」を初めとする戦闘機や練習機、ブルドーザーなどの土木車両、いかにも貧弱な格納庫が撮影されている。防空壕の中から引き出されたロケット特攻兵器「桜花」のノズル部分のアップ、コクピットの風防を開閉する米兵。
60	10	鹿屋基地の「桜花」	1945.9.25	鹿児島県	鹿屋基地	38；00	5min52sec	なし	モノクロ	横穴式の防空壕に2機の「桜花」が格納されている様子が、角度を変えて撮影されている。また日本人に作業をさせて、草木を用いて防空壕入り口のカモフラージュを再現している
118	3	宮古島における降伏	1945.9.27	沖縄県	宮古島	19；33	5min16sec	なし	モノクロ	宮古島で米軍に降伏した日本軍第28師団の将兵収容所を視察する米軍将官
119	7	宮古島における降伏	1945.9.27	沖縄県	宮古島	49;25	8min45sec	なし	モノクロ	第108巻-3の続き。武装解除された日本兵によってガス・マスクを分解・焼却処分。また昼食風景も収録。
131	1	終戦直後の横須賀	1945.9	神奈川県	横須賀	00;00	9min59sec	なし	モノクロ	日本最大の軍港であった横須賀の占領直後の映像記録。国道16号線を徒歩で横須賀に入る米軍縦隊。長く軍港であったから軍人に慣れているせいか、完全武装の米兵の横を平気で市民が馬車で通行している。街角に日本人警察官と終戦連絡事務所係官が米軍を迎えており、敬礼を交わす姿には占領されるという緊張感は感じられない。海兵団の兵舎の前には米軍戦車が並び、営庭では米兵が野球を楽しんでいる。軍港施設、海軍工廠のドックが収録されているが、空襲の被害はない模様。次に無傷の記念館「三笠」が収録されている。横須賀市民の姿を記録した後、北上して横浜南部の横浜海軍航空隊に入り、零式水上偵察機、２式飛行艇、９７式飛行艇など多数の航空機が映っているが、どこも空襲の被害がないというのも奇妙なことである。	横須賀基地の接収
8	4	座間における日本軍装備の爆破処分	1945.10.12	神奈川県	座間	20;13	8min47sec	なし	モノクロ	神奈川県座間（旧陸軍士官学校に隣接した演習場）に集積された旧日本軍の装備、そのうち戦車、野砲、高射砲などの重装備は、爆破処分されたが、その処理風景。１式戦車の貴重な映像もあるが、惜しげもなく爆破されている。
111	5	占領された入間川基地〔正確には陸軍航空士官学校〕	1945.10.12	埼玉県	入間	08;52	04min20se	なし	モノクロ	米陸軍航空隊が進駐した入間川基地（〔正確には陸軍航空士官学校〕、占領中はジョンソン基地、現在は航空自衛隊入間川基地）の記録。メイン・ゲート前を牛車が通り、当時がしのばれる。基地内部には、日本軍の古い建物に混じり、建設したての米軍風の建物も見える。破壊された格納庫付近には、P51戦闘機やC47輸送機が並ぶ。さらに日本軍の98式直協機が並び、日本人の子供が機体に乗って遊んでいる。
126	7	大津島海軍基地〔正確には呉軍港と大津海軍航空基地〕の終戦	1945.10.13-15	山口県〔正確には広島県と滋賀県〕	大津島〔正確には呉と大津〕	42;14	07min21sec	なし	モノクロ	瀬戸内海西部、徳山沖の大津島には海軍基地があり、水中特攻部隊が所在していたが、この映像によると多くの水上機もあったことがわかる。もちろん水中兵器は多く、甲標的、海竜、人間魚雷とその搭載潜水艦などが収録されている。〔この解説は誤り〕
116	3	佐伯軍事基地の終戦〔正しくは大分県佐伯の海軍航空基地〕	1945.10.24	広島県〔正しくは大分県〕	佐伯	24;37	18min15sec	なし	モノクロ	広島県南西部にあった佐伯海軍航空隊〔正しくは大分県東部の佐伯海軍航空基地〕の被害状況。骨組だけになった格納庫、その中には「月光」夜間戦闘機が。掩体壕や弾薬庫も丹念に撮影。続いて6編の映像が収録されているが、初めの2編には海が写っており、しかも水上機の施設があることから、佐伯基地の映像ではないだろうか。また緑十字を描いた94式練習機、いわゆる赤とんぼがおかれているのは印象的。
120	2	佐伯海軍基地の終戦〔正しくは大分県の佐伯海軍航空基地〕	1945.10.24	広島県〔正しくは大分県〕	佐伯	36;07	3min07sec	なし	モノクロ	第116巻-3の続き。焼却処分を待つ航空機が山積みされており、日本軍将兵が労務についている。
92	7	熊谷における航空機焼却処分	1945,10.30	埼玉県	熊谷基地	36;07	5min31sec	なし	モノクロ	陸軍熊谷基地に集められた｢隼｣戦闘機、｢飛竜｣爆撃機など多くの陸軍機が米軍によってガソリンをかけられて焼却処分
8	5	松山における航空機焼却処分	1945.10.30	愛媛県	松山	29;00	07min22sec	なし	モノクロ	海軍の航空隊が所在した愛媛県松山において焼却される海軍航空機。処理部隊は米第24師団、焼却処分された中にはミドリ十字をつけて終戦後の国内輸送に従事した零式輸送機、紫電戦闘機などが確認できる。
63	3	松山における航空機焼却処分	1945.10.31	愛媛県	松山基地	17;52	06min05sec	なし	モノクロ	第8巻-5に続き、武装解除のため松山基地付近の米第24歩兵師団の兵器集積場に集められた｢紫電改｣｢彩雲｣松山終戦連絡事務局のために準備された輸送機などがウッドラフ師団長の視察後、すべて焼却された。
10	3	連合軍、上海進出	1945.10	中国	上海	42;16	2min12sec	なし	モノクロ	1945年9月9日、南京で在中日本軍が中国軍に降伏、これに引き続いて日本軍占領地に中国軍が進出、上海に在中米軍司令官ウエデマイヤー中将が到着、飛行場に残されていた日本軍4式戦闘機の前で記念撮影。
51	6	サイクロトン破壊	1945.11.24	京都府	京都大学	42;36	6min26sec	なし	モノクロ	核物理学研究に用いられたサイクロトンを接収、破壊するため完全武装の米軍が京都大学に到着。壁を破壊してサイクロトンを搬出、爆薬で完全に破壊する。
59	8	サイクロトン破壊	1945.11.24	京都府	京都大学	46;50	6min21sec	なし	モノクロ	第51巻6の前半部、米軍が京都大学のサイクロトンを接収、搬出する模様。多数の電線が引き込まれている様子が記録されている。
114	8	松山における航空機焼却処分	1945.12.20	愛媛県	松山	38;16	3min45sec	なし	モノクロ	解体された飛行機の山に95式水上偵察機が運ばれ、火炎放射器で焼却処分。炎上する飛行機は、零式水上偵察機、「紫電」「紫電改」戦闘機、珍しい「強風」水上戦闘機もある。原資料には松山と特定していないが、「強風」の存在から考えて滋賀県大津の可能性もある。
87	4	松代の大本営	1946.1.8	長野県	松代	12;12	8min19sec	なし	モノクロ	本土決戦に際して大本営を移転する計画で昭和19年11月に着工、8ヶ月間に述べ300万名の作業員を投入して松代付近の尼厳～奇妙～堀切の3山をくりぬいて13kmの大地下壕を構築。ここに皇居、大本営、軍関係の大部分、各省庁を移動させる計画で、45年秋に完成させる予定であったが、終戦のために未完成。空撮も含めて、秘密の全貌を記録。
114	12	戦艦『長門』の最後	1946.6	ビキニ環礁		52;03	7min43sec	なし	モノクロ	長年、日本海軍のシンボルであった戦艦『長門』、米軍に接収されて原爆の標的艦となり、ビキニ環礁へ回航。原爆の効果を解析するため各種機材を取り付けている。実験は1946年7月1日の空中破裂、7月25日の水中破裂の2回行われたが、すぐには沈まず、5日後、誰も見ていない時に静かに沈没。
90	4	海軍航空基地の破壊作業	1946.9.16	不明	不明	19;56	4min26sec	なし	モノクロ	連合軍は日本無力化のために徹底した武装解除を行い、大型兵器（航空機・戦車・軍艦・火砲）を完全に破壊した。これは海軍航空基地でエンジン・武装を撤去する解体作業風景。
91	7	日本海軍の潜水艦処分	1946	長崎県	佐世保	42;49	9min27sec	あり	モノクロ	米国ニュース映画からの収録、佐世保沖でイ－158とイ－366など24隻の潜水艦が米巡洋艦シカゴの砲撃による海没処分の状況。その他に米国での害虫駆除、カナダのゴールドラッシュ、ルーズベルト大統領記念館などのニュースも合わせ収録。
117	5	軽井沢での武装解除	1946	長野県	軽井沢	16;07	6min27sec	なし	モノクロ	軽井沢付近に集められた小銃、機関銃をブルドーザーでひいて処分。戦車は爆破処分、また民家を捜索して多くの鉄塊を押収。
78	8	中国への賠償	1948.1.13	神奈川県	横須賀港	54;52	6min27sec	なし	モノクロ	中国は単独の平和条約で賠償請求権を放棄したが、一部の損害については賠償を請求、中国船籍の貨物船"康海丸"で様々な賠償物資が連合国の監督下で横須賀港から送り出された。
126	2	金塊輸送	1950.1.23	東京都、神奈川県	羽田空港、横浜港	05;57	9min20sec	なし	モノクロ	日本国内で保管していたタイ国保有金を米軍憲兵の厳重な警戒の中、空輸で返還。また日銀金庫に保管されていたフランス保有金（ベトナム、カンボジアにあったもの）を、これまた厳重な警戒の下、フランス海軍艦艇によって本国に移送。