授業の進め方

最終更新：1998/11/10

授業の進め方

1.授業開始時点での注意

１．この講読は，実験的に「電子ゼミ」形式で進めます。うまくいかなければ，通常のゼミに戻しますが，それまでは原則として教室では授業をしません。

２．授業の目標はThe Rape of Nankingの翻訳です。担当者は自分の分担部分をきちんとした日本語の文章に訳してください。一度で完成訳稿はできませんから，ます草稿をメールで送ってください。それに添削を加えて，第二稿，第三稿と改良していきます。担当者は，割り当て本文だけでなく，本文に関係する原注もあわせて訳してください。

３．日本や中国の固有名詞が頻出しますが，漢字に直してください。ただし，中国系アメリカ人，カナダ人の人名はカタカナ表記でもかまいません。

４．翻訳を進めるうちに，別途検討を加えるべき内容上の問題点が出てくることも考えられます。その場合にはあらためて議論することにしましょう。

５．10月２日の欠席者は分担を決めたいので，至急永井のところまで連絡をとること。テキストのコピーは，新館８階の現代文化学研究室にあります。

６．テキストは随時メールで送りますが，ほかにreadingフォルダにDOSテキストファイルとHTMLファイルの両形式でおいてあります。文中のイタリック表記はHTMLファイルで参照してください。

【参考】Readingフォルダへアクセスするには次ぎのようにして下さい。
１）サテライトのPCを立ち上げ，「スタート」ボタンを押す。
２）メニューの中から「検索（F)」→「ほかのコンピュータ(c)」を選ぶ。
３）「検索コンピュータ」のダイアログの入力ボックス「名前(N)」に，
　　rigel.bun.kyoto-u.ac.jp
　と入力し。検索開始ボタンをクリック。
４）rigelが見つかったら，そのアイコンをダブルクリックし，オープンする。
５）そうすると，フォルダが開いて，Readingとプリンタの二つのフォルダが見
　える。
６）Readingのフォルダを開くと，ユーザー名とバスワードの入力を求めるダイ
　アログが出るので，以下を入力し，OKボタンを押す。
　ユーザー名：guest
　パスワード：******
（パスワードは、へメールを出して問い合わせること）
　　　　nagai.kazu.5s@kyoto-u.ac.jp

７）ファイルをＧＥＴするには，自分のPCのディスクまたはフロッピーにコピーすればよい。
８）ファイルは読み取り専用です。変更や削除はできないので，注意してください。

７．進行速度ですが，まず10月16日までにINTRODUCTIONの訳を済ませたいと思います。　

2.今後の進め方（１０月１８日）

１．訳稿を提出の際には、必ずNoteの該当個所も忘れずに訳してください。原注や本文に欧文の書名がある場合、その本の邦訳があれば、邦題を併記し、なければ自分で適当な仮訳をつけてください。また、文中に出てくる固有名詞とくに人名は辞典等で調べて訳注を施してください。

２．　第１部の担当部分を割り振られている人は翻訳作業を進めてください。締め切りは１１月６日に設定しますが、多少の余裕はみます。

３．　序文の訳がかたまってきたら、第１部第１章に入る前に、序文全体をふりかえって、内容上の問題点について検討したいと考えています。いろいろ指摘されているようにChangの記述には少なからず問題点があるように思われます。それを指摘してもらって、できれば討論したいと思います。

４．それから、Readingフォルダはサテライト以外からはアクセスできないので、原文と翻訳文とをhtmlファイルにして以下のURLに置きました。Webブラウザを使えば、学外からでも参照できます。
　ただし、著作権上の問題があるので、このファイルはあくまでの講読の授業参加者のためだけの非公開ファイルであることを忘れないでください。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/reading.html

*~knagaiの ~ はチルダという記号で、日本語キーボードの最上段文字キーの右から二つ目（￥の左）のキーのシフトです。数字キーの0（ゼロ）のシフトとはちがいますので（キートップには刻印があるが、実際には何も入力されない）気をつけること。

3.原注の訳しかた（１０月３１日）

　原注の訳しかたですが、論文、著書などの文献注は原文（英文）で表記し、タイトルのみ、邦訳があれば

邦題を、なければ自分の仮訳を付記してください。以下の例を参考にしてください。

19. For as back as anyone could remember:Tanaka Yuki、”Hidden Horrors: Japanese War Crimes in World

War”（田中 利幸「隠された恐怖 ―― 第二次世界大戦における日本の戦争犯罪」） Boulder,Co. : Westview、

1996年、pp.206－8 （注：｢Tanaka｣は著者の姓である。英語で書かれた同書では、アメリカ式にYuki Tanakaと

表記されている）

4.課題と要請（１１月７日）

受講生諸君へ



　１．序章の訳文、修正稿を出していない人は、早く提出してください。

　２．第１部第１章、初稿未提出の人も同じ。

　３．序章全体を読んでみると、Changの南京事件への関心と執筆動機が何に由来す
　　るのか、率直に語られています。そこでは、彼女が中国系アメリカ人であること
　　が大きな意味をもっていそうです。また、彼女の背後には、かなり広範な在アメ
　　リカ、カナダの中国人の活動が存在していることもわかります。なぜ、この時期
　　に（戦後５０年）になって、在米中国人が南京事件に強い関心をもつようになっ
　　たのでしょうか。
　　　また、この本が中国系アメリカ人だけでなく、人種をこえてアメリカ社会に強
　　い反響をまきおこしたのは、いかなる理由によると考えられるでしょうか。

　　　数年前のスミソニアン原爆展示論争が伏線となっているのでないかというのが、
　　私のヤマカンですが、まとまった議論をするのはむずかしそうです。
　４．上と関連して、在米中国人であるChangは、中国や台湾の中国人が南京事件を問
　　題にするのとも、また日本人がそれを論じるのとも、かなりちがったスタンスに立
　　っているように思われます。それが、この本の南京事件の捉え方にどのような特
　　徴を与えているでしょうか。

　５．近葉さんが論争年表を出してくれたので、次は、この本（The Rape of Nanking）
　　関連のWebサイトのリンク集をつくりたいと思います。だれが、リンクを集めてく
　　れませんか。

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